例大祭(山王祭)
夏の訪れを告げる、年間最大の神事。
当社の夏祭りは、「山王祭」と称して、金沢三大祭の一つに数えられ、
町を挙げて厳かに、賑々しく、昔から親しまれている夏の風物詩です。
この祭礼二日間(七月第四土曜日〜日曜日)は老若男女氏子の心が一つとなり、
早朝から夜間まで盛大に斎行されます。
金沢市指定無形民俗文化財
山王悪魔払
比叡山延暦寺の山伏が大野湊を通じて往来したことから生まれたといい、古来より大野町では「弥彦ばば」の通称で、代々十六~十七歳の若者によりその秘芸が継承されています。
町内六〇〇戸余を一戸一戸廻り、魔除けの舞を演じ、翌日には神輿渡御行列の神輿の後に随い、祭典の場で舞を奉納します。
首から賽銭箱をさげた先頭の坊主は、網代笠に柿色の法衣をまとい、白襷、手甲、脚絆に一枚歯の高下駄をはき、錫杖を打ち振りながら「東方に降三世云々」の経文を唱え、外縛の印を結ぶ。三人の舞手は白布で頭を包み、柿色、藍色、緑色の法衣を着、襷、脚絆、草鞋をはき、それぞれ般若面をつけた者は弓矢を、天狗面をつけた者は刀を、翁の面をつけた者はマサカリを持ち踊ります。
次に黒法衣に菅笠をかぶり、高下駄をはき、法螺貝を吹き、笛と太鼓の一群が続き、「大日大聖不動明王」と書いた紺旗、「降三世明王」の赤旗、「軍茶利夜叉明王」の黒旗、「大威徳明王」の白旗、「金剛夜叉明王」の緑旗の五色旗を押し立てて総勢二十人余が随行します。
金沢市指定無形民俗文化財
加賀獅子舞
加賀獅子舞は、その大きさと舞い方に著しい特徴があります。牙をむいて威嚇し荒れ狂う獅子を、一人或いは二、三人の「棒振り」が武器を持ち、業を尽くして打ちこらし退治する勇壮な形が基本となり、大人はもちろん保育園(年長)、小学六年生と中学一・二年生も参加し、伝統芸能を継承しています。 総勢四十~五十人で、「頭」「棒振り」「笛」「太鼓」「三味線」をそれぞれ担い、町内を廻ります。
山王祭の見どころ
見どころは、午後六時からの二時間。午前十一時三十分に奴行列(金沢市指定無形民俗文化財)が先導して、御神輿巡行行列が神社を出発し、全町内を廻り、二箇所で神事を執り行うと同時に、両日の出し物が集結して舞を奉納します。午後六時から榊台みこしと御神輿の二基がお練りを開始して、お祭りムードが最高潮に達します。